日奈久温泉は、約六百年前(一四〇九年)、浜田六郎が父の刀傷をいやそうと、に祈ったところ、夢でお告げがあり、わった場所を調べてみると泉が湧き出ていたと伝えられています。その場所は今の本場で、当時は海中でした。この霊泉発見が伝えられると、六郎の孝徳と、その霊験とを慕って療養にくる人が多くなりました。参勤途上の島津候もよく利用し、江戸初期には細川家の藩営温泉に指定されました。
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日奈久温泉 開湯600年
- 発見されて600年が経つ古き日奈久温泉は、現在泉源が16あります。泉源深度は地下100m以内と浅く、湯量が豊富で温泉宿のほとんどが“かけ流し”の湯。
泉質はアルカリ性単純泉で関節痛、神経痛、冷え小などに効くと言われています。陶器には特産の晩白柚風呂が楽しめます。 - 日奈久温泉の歴史
応永16年(1409)
日奈久温泉が発見される
応永26年(1419)
(中町に)弁天社建立
寛永9年(1632)
細川忠興公、八代城主に
慶安3年(1650)
細川綱利公、肥後藩主に
明暦3年(1657)
浴室を大改築し藩営温泉に
天明4年(1785)
大火災、弁天社類焼
文政5年(1822)
現在地に社殿建立、遷座
※欄間彫刻は当時のもの
文政7年(1824)
柳湯、築地湯海中に発見
天保11年(1840)
地震により神社倒壊、すぐに改築
明治20年代
人力車が八代~日奈久間走る
明治29年(1896)
門司~八代間鉄道開設
乗合馬車が八代~日奈久間で営業
大正12年(1923)
八代~日奈久間鉄道開設
昭和5年(1930)
種田山頭火「おりや」に宿泊
昭和42年(1967)
日奈久温泉センター完成
平成21年(2009)
日奈久温泉開湯600年